内 容

いつもの催眠誘導

 

従姉は、いきなり私の顔の前に手の平を広げて

 

さあ、ちょっと手の平を顔の前に出してみて~
なかなかいいの買ったじゃない。黒でしまって見えていいじゃない。


 

 

ええっ!? また催眠術ね
ねえ、年末年始も結構催眠術ショーでかけられ催眠漬けにされてたんだし


 

そう私がいっている間も、従姉はおかまいなしに私の手をつかむと、私の両手の平が私の顔の真正面にくるように半ば強引に私の手を移動させる。

 

 

さあ、この手の平を見て~ そうじーっと集中してみつめるの!


 

今年に入って、毎日この催眠誘導によって催眠術にかけられている私は、自分の目の前に手の平が出てきた時点で、もう催眠術にかかるスタンバイ状態に

 

もうすでに、自分の顔の前に出ている自分の両手の平から目が離せなくなっている。

 

さあ、この手の平をみていると、手の平がどんどん どんどん 顔に近づいてきて、やがて顔にピターっとくっついて離れなくなる!


 

徐々に私の顔に、私の意志に反して近づいてくる自分の両手の平

 


イヤだ~ かかりたくない かかりたくなーい
今は催眠術かかりたくな~い!!!
くそ、抵抗してやるぅーーーー

 

hypno

 

しかし、毎日のように同じ誘導法で催眠誘導されている私には逆らえるわけもなく、容赦なく自分の顔に近づいてくる自分の両手の平
まさに言いなりになってしまっている自分の敗北感、抵抗できない無力感

 


なんで私ってこんなに超格好悪いぐらい素直に反応しちゃってるの?
いつものことだけど、自分で自分が情けない・・・

 

なに? この「まな板の上の鯉」にさせられてる気分。。。

(実は、私的にはイヤなんだけど、好きな気分・感覚なんだけどw  イヤとイイが同居してるようなこの気分・感覚、ちょっと言葉ではうまく説明できないのがもどかしいんだけど・・・)

 

hypno

 

さあ、手の平が顔にピターっとくっついた! くっつくと鼻がツンツンしてきます! 鼻にツンツンきてつらいので、手の平を顔から離したくなりますが、手の平は顔にピターっとくっついて離れません。


 


ううっ! マジに鼻にツンツンきてるぅ~。。。
毎度のことながら、つらいまではいかないけど、ちょっとだけキツイ。。。

手の平が顔にくっついて離れなくなるというのは、比較的軽度の催眠状態でもでてくる身体支配
顔にくっついた手の平が離れないかぎり、鼻にツンツンときたままなので、無駄な抵抗とは知りながらも、顔を左右に振って離そうとする私。
しかし、私の両手の平はピターっと顔にくっついたまま、左右に顔を振ってもピタリと顔と一緒にくっついてくる。

 

私の両腕は曲がったままの状態でガッチガチに固まってしまっている感じ。

 

しばらく、顔にくっついた両手の平を離そうと奮闘する私
鼻にツンツンときてるのもそうだけど、両手の平が顔を覆っているので、何も見えないww
まるで強制的にお面をつけられて、それがはずせないような感覚にもなってきます。

 

 

そろそろ、手の平を顔から離れるようにしてあげるけど、そのまま催眠状態で立ったまま左右にゆらゆら揺れてきます。
左右に揺れているとどんどん深い深い催眠状態に入っていきます。



やったー、解放される。
深い深い催眠状態にされようがどうしようが、今のこの状態から解放してもらうだけでありがたい。。。

 

ワン!

 

トゥー!

 

スリー!

 

ハイ!

 

 

それとともに、私の両手の平は今までがウソのように顔からすんなりと離れる。
今まで、どうしても離すことができずにもがいていたのがウソのよう・・・
さっきまで、あんなに鼻にツンツンときてたのに、ウソのようなすがすがしさ。。。
そして、体に力が入らなくなり、頭はガクンとなり、手もだらんとなってしまう。


でもそこは、さすが催眠暗示。
こんなに脱力しているのに、なぜか立ってはいられる。。。

しかし頭を上げようとしても力が入らず、というか力の入れ方がわからず、頭はガクンとうなだれたまま。
さっきまで鼻にツンツンきていたのもなくなり、しかも脱力してリラックスした感じで、とても気持ちがいい。


えっ!? 
ウッソーーー
マジで?

しばらくすると、私の体がゆっくりと左右に揺れ始めた。

 

揺れまいと抵抗するも、体が揺れる流れにはもう抵抗できない。
自然と体がなすままに、左右に揺れているしかない。

 

最初は揺れまいと抵抗心もあったが、どうにもならないと悟ると人間って現金なもので、素直に揺れることを甘受してしまう私。
揺れていると、さらに体の力が抜けてリラックスしていく感じがして、何ともいえない心地良さが体に広がっていきます。

理系女子ツン姉の催眠状態の客観分析

なぜ催眠誘導で両手の平を見つめるのか

両手の平を見つめることで、意識が両手の平に集中していきます。

 

通常であれば、私たち人間、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感を使っているのでいろいろな刺激が感覚器官から脳に情報として入ってきます。
しかし、手の平に意識を集中して見つめるということをすると、手の平の一点を見るという単調な一つの刺激だけが脳に入ってくるようになってしまいます。

 

顔に近づけた両手の平を見つめることで、そこに意識が集中し、視野が狭くなり、みつめることに集中するあまり、聴覚などのほかの五感も鈍くなってきます。
目の前には自分の両手の平が見えているだけという脳に対する単調な刺激の中で、脳は催眠状態に入りやすくなっていくのです。

 

しかし、手の平を見つめるということに集中しているので、リラックスはしているんだけど、集中はしているので、睡眠状態まではいかずにその一歩手前の催眠状態ということになるのです。

 

催眠誘導されるとき脳で何が起こっているのか

催眠術にかかるとこのセロトニンの分泌が増えてくることがわかっています。

 

セロトニンは、脳から分泌される睡眠ホルモンであるメラトニンの原料になります。つまりセロトニンの分泌が増えることにより、睡眠を誘発するメラトニンの分泌量も増加して、脳が睡眠状態に近づいていくのです。
催眠術にかかると目がとろんとした感じですごく眠いと感じるのも、メラトニンの分泌量が増したことにより脳が睡眠状態の一歩手前のような状態になっているからです。

 

またセロトニンは、別名「ほっこり幸せホルモン」とも言われていて、心地よく幸せな気分にさせてくれます。
催眠術にかかりトランス状態になっているときは、このセロトニンの他に、人生バラ色ホルモンとも呼ばれる神経伝達物質であるドパミンの分泌量も多くなっています。

 

だから催眠トランス状態になると、とてもいい気分、いつまでも催眠術にかかっていたい、なんかとてもふわふわしてて心地良いと感じたりするのです。

 

一方、催眠術にかかると神経伝達物質であるノルアドレナリンの分泌は逆に減少してくることがわかっています。
脳の最高司令部にあたる大脳新皮質の前頭連合野46野という部分は、ノルアドレナリンの受容体が多く存在していて、ノルアドレナリンのシグナルによって機能しています。

 

しかし、催眠術にかけられた状態だと、ノルアドレナリンの分泌が少なくなってしまい、この前頭連合野の働きが抑制され、機能しなくなってしまいます。

 

催眠状態の科学的分析

前頭連合野は、ドパミン、セロトニン、ノルエピフリンの影響を受け、感覚情報を司る視床や、目や耳や鼻からの情報制御や快楽記憶なども含む物事に関する記憶に関係が深い海馬、意思決定・動機づけや感情による記憶を担う帯状回や価値判断や情緒処理を行う扁桃核などの大脳辺縁系、体温調節機能・心臓血管機能・内分泌機能などを担う視床下部や中脳網様体などからも線維連絡を受けていて、情報の双方向の結びつきがあります。

催眠術にかかると、この司令塔とも言うべき前頭連合野が機能しなくなることにより、混乱したり情報の検閲ができなくなってしまいます。
情報の双方向の結びつきがある部分も制御され、催眠暗示の言葉をそのまま検閲することなく素直に受け入れて、身体や感覚・感情、そして記憶までが支配され、人格変換まで起こしてしまうのです。

また、前頭連合野は人間の複雑な感情にかかわり、恥ずかしさや気まずさを想起させていますが、催眠術にかかり機能しなくなることにより、感情がコントロールされたり、恥ずかしいさや決まづさを感じることができなくなり、平気で恥ずかしいことをしてしまったりします。

催眠誘導されたときのことを科学的に分析してみた

動画まとめ

なぜ催眠暗示通りに両手の平が顔にくっついてきて離れなくなるのか

 

まさに魔法にかかったように、催眠暗示のとおりに両手の平が顔にくっついていってしまいます。
しかも催眠暗示一つで、その両手の平は顔にくっついたまま、どんなに離そうともがいても、ピターっとくっついて離れなくなってしまう。
周りでみていると、暗示一つで言いなりに操られている姿は、不思議でしょうがないかもしれません。

 

でも、本当にこの魔法のような現象が起きるのです。ヤラセで演技しているわけでもなく、むしろ言いなりになるまいと抵抗しているくらいですが、ガチにこのようになってしまうのです。
なぜなのでしょうか。

 

催眠術にかかると、脳の最高司令部にあたる『前頭連合野46野』がほとんど機能しなくなります。
「手を上げる」とか「唇を動かす」といった命令は、この『前頭連合野』から運動野を通して各筋肉に送られているんです。

 

普段なら、五感からの情報や過去の記憶などが、この『前頭連合野』に蓄積されていて、そこでどうするかを決定し、命令を出して、どう筋肉などが動きます。

 

普通、催眠暗示は耳から入ってきます。そして脳の聴覚野から言語野と伝わって、脳の最高司令部にあたる『前頭連合野』での検閲を受けることになります。そして催眠暗示内容を判断し、運動野に伝えていくのです。

 

「手の平が顔に近づいてきて離れなくなる」という催眠暗示をされたとします。
催眠術にかかっていなければ、『前頭連合野』での検閲時に、「これは不自然な命令だ」となり、催眠暗示の命令には従わないという判断をくだすので、催眠暗示の通りには動きません。

 

しかし、催眠術にかかってしまっていると、『前頭連合野』での検閲が機能しません。

 

聴覚野から言語野をとおり、『前頭連合野』の検疫を受けずに、言語野で理解された催眠暗示の言葉がそのまま運動野に伝わり、何の疑いもなくロボットのように素直に催眠暗示で言われた通りに動いてしまいます。

 

催眠術のかかりが浅い段階だと、言語野で理解した催眠暗示に疑問を持ち、意思決定・動機づけや感情による記憶を担う帯状回で葛藤が始まりまが、そうなると脳の最高司令部にあたる『前頭連合野』での検閲にかけられます。しかし、催眠術にかかっているので、『前頭連合野』の検疫機能は機能しないか、機能しても弱くなっているので、催眠暗示のほうが勝ってしまいます。

 

催眠術が浅い段階で、音楽に合わせて踊るように暗示されたとき、恥ずかしそうに踊っている人がいますが、恥ずかしくて踊りたくないという葛藤があるけど、検閲を受けない催眠暗示により前頭連合野が作動し運動野に働きかけるので、手足が勝ってに動いてしまうのです。

なぜ催眠暗示通りに両手の平が顔にくっついたまま鼻にツンツンきてしまうのか

 

「鼻にツンツンくる」のは感覚の問題で、手の平が顔にくっついてしまうような運動の問題ではありません。
催眠術によって『前頭連合野』が機能しなくなると、適正な判断ができなくなり、そのまま感覚情報を司る視床や、目や耳や鼻からの情報制御や快楽記憶なども含む物事に関する記憶に関係が深い海馬、意思決定・動機づけや感情による記憶を担う帯状回などと情報のやり取りが行われます。

 

催眠暗示をされた内容を言語野が理解します。その内容について『前頭連合野』での検閲が働かないので、そのまま「ああ、そうか!」となってしまうのです。
例えば、「鼻にツンツンとくる」と言う催眠暗示であれば、「そうか、鼻にツンツンときてしまうんだな」と脳が認識してしまうのです。
「鼻にツンツンとくる」というと、たいていの人は、ワサビで鼻にツーンときた記憶か、お酢のあのツンツーンとしたニオイなどが記憶されているので、それを思い出してイメージします。
「鼻にツンツンとくる」と催眠暗示されたとき、ワサビを連想した人はワサビを食べた後のようにツーンと感じ、お酢をイメージした人はお酢を嗅いだときのようにツンツーンとした感覚になるのです。

 

これらの情報は海馬や前頭葉が持っています。
催眠暗示の言葉をそのまま受けて、「そうか、鼻にツンツンときてしまうんだな」と脳が認識すると、海馬や前頭葉が記憶からイメージを取り出してきて、そのイメージを作り出します。

 

その結果、実際には何もないのに、催眠術にかけられている状態だと、暗示どおりに鼻にツンツーンときてしまうのです。

 

梅干しをイメージしただけでも、口が酸っぱくなる経験をした方は多いと思いますが、脳でイメージすることによって、そのように感じるようになるのです。

 

催眠暗示どおりに体が左右に揺れて止まらなくなってしまうのはなぜ
これは、すでに述べたように、両手の平が顔にくっついてきて離れなくなるのと同じです。
『前頭連合野』が機能しなくなり、催眠暗示の言葉をそのまま素直に受け入れて、運動野に命令がいくことで、催眠暗示どおりにゆらゆらと体が揺れてきてしまうのです。