
みなさんは『後催眠』というとどんなイメージがありますか?
『後催眠』って、よくテレビの催眠術ショーとかで、催眠術師がタレントさんとかに催眠術をかけて、「この音楽が鳴ると、踊りだしてしまいます。」みたいな条件付けをするヤツでしょ?
なんか催眠術をとかれた後なのに、暗示されていた音楽がなると体が自然にダンシング! あっ! なんで? 体が勝手に動いちゃうとかいうのだよね?
結構見てるじゃん。まあ、ちゃんと調べるとこんな感じになるみたいよ。
コトバンクより引用
催眠中の被験者に対し,その催眠から覚醒したあとに一定の行動をとるようにかけられる暗示。 通常,覚醒されたあとでは「暗示されたこと自体をすっかり忘れるように」という健忘暗示と一緒に与えられる。 これによって被験者は催眠中暗示された行動を,覚醒後に行う。
三省堂の大辞林より引用
催眠術で、被催眠者が覚醒後にある合図で特定の行動をとるように暗示すること
後催眠とよくセットで行われるのが忘却暗示です。
本当に暗示されたこと自体、覚えてないの?
はい、覚えてませんw というか暗示通りに行動してるのだから潜在意識の中では記憶されているんだろうけど、顕在意識の中で思い出したりすることはできなくなっています。
「あなたは、催眠術から覚めた後、私がこの机を3回たたくと、部屋の窓を開けにいきます。必ずそうなります。 でもこの暗示をされたことは思い出すことができません。」
こんな感じで、催眠が発動するトリガー(合図)ともなる『机を3回たたく』というアンカー(催眠発動のシグナル)とともに、催眠中にかけられた後催眠暗示のことを忘れさせるのです。
このようにして、被験者の催眠術をとき、しばらく普通に会話をし、おもむろに机を3回たたくと、被験者はフラ~と立ち上がり窓のところへ行き、窓を開けます。
そして催眠術師が窓を開けた理由をたずねても、催眠術で暗示されたから開けたとは答えません。
どうして窓を開けたんですか?
なんとなく・・・ 新鮮な空気が吸いたくなったから・・・
こんな感じでもっともな理由までつけます。
後催眠暗示で行った行動に対して、理由をきかれると、たいていは黙ってしまうか、なんとなくと照れ笑いするか、適当な理由を作り出すかします。つまり後催眠暗示の内容を覚えていません。
私、後催眠暗示かけられていたんですね。 ぜんぜん覚えていないんですぅ。
催眠術かけられていたときに暗示を埋め込まれていたんですね。 でも本当にどんな後催眠暗示をされたのか、本当に思い出せ寧んですよぉ。
でも、意識がなくてもそれが今、合図とともに再び催眠発動して催眠状態で窓を開けちゃったんですね。
プライドが高い人は自分の行動に理由付けをしないと気が済まない傾向があり、催眠術師が後催眠暗示で行った行動について質問すると、ちょっと無理クリな理由づけしてまで答えようとしたりします。
私は、後催眠暗示は数えきれないほどかかってますが、音楽が鳴って踊りだしたことについて理由を聞かれて、「最近運動不足ぎみだったしリズム感がある音楽だから踊ってみた」と答えたことがあります。
さらに、これも後催眠暗示で、手を3回たたかれるとポーズをとってセーラームーンの決め台詞を言ってしまった時は、その理由について聞かれて、「今度、飲み会で一発芸をしなくちゃならないんでその練習をしちゃいました。」と答えましたw
後催眠にかけられていると、アンカー(後催眠暗示発動の合図)、つまりどんな合図で自分が再び催眠状態になり催眠術が発動するかは覚えていません。
潜在意識の中では覚えているのかもしれませんが、意識はしていませんし、思い出せません。
そしてアンカーによって後催眠暗示が発動したとき、これはその時の状況、後催眠で発動した催眠暗示内容によって違ってきます。
そのまま気持ちよく催眠状態にはいっていくという後催眠暗示であれば、そのまま素直に催眠状態に入っていきます。
後催眠暗示が、窓を開けるとか、踊るとかいう一時的なものであれば、その行為を行ったあとは普通の状態になります。
その時、例えば催眠術ショーとかであれば、かけられていた後催眠暗示の内容は思い出せませんが、何回か催眠術にかかったことがあれば、今自分がやった行動は後催眠暗示をかけられてやったものだと想像はつきます。
しかし、少し時間が開いていたり、行った行為が常識的にもするだろう一般的な行為であれば、それが後催眠暗示によって自分がそのように行動したという認識すらありません。
だからこそ、自分がしたことに対して、理由付けをしたりします。
手を3回たたかれるとポーズをとってセーラームーンの決め台詞を言ってしまった時は、行動としてはあまり人前では普段やらないおかしな行動ですが、催眠術にかけられ、とかれてから少し時間があり、催眠術をかけられた場所から移動していたこともあり、まさか自分が後催眠暗示にかけられていたとは思いません。
しかし、ポーズをとってセーラームーンの決め台詞を言ってしまった時は、一瞬なんかボーっとした感じになって、なんとなく無意識のうちにやってしまったという感じです。直後に我にかえってハッ!という感じになります、まさか後催眠暗示によるものだと思っていないので、理由を聞かれたとき次のような感情になります。
頭の中は、恥ずかしさをとりつくろうべき言い訳をどうしようか、フル回転してる状態ですw
催眠術にかけられて、後催眠暗示を入れられた後に催眠術をといてもらって、それから催眠術といてもらったはずなのに、後催眠暗示に反応しちゃったけど。。。
催眠術といてもらったんだけど、本当は私、ずっと催眠術にかかったままだった???
催眠術といてもらった後は、眠気もなくなって意識もしっかりしてたんだけど、その間もずっと催眠状態にさせられてたってこと?
後催眠暗示がかけられて、催眠術をとかれているので、催眠状態ではありません。
ただ、後催眠暗示が発動した瞬間から、催眠術にかかった状態になっていたんです。
なんか変な感じ。
催眠術にかけられ、催眠術とけているのに、催眠術かかる合図とともにすぐにまた催眠状態になっちゃうなんて。
なんか、パブロフの犬にされてる気分。。。
後催眠暗示入れられた後、催眠術とかれた時は、意識もしっかりあり、自分で判断でき、普段の状態ですよ。
つまり、催眠術はきちんととけている状態です。
ただ違うのは、潜在意識の中に、後催眠暗示のアンカーが埋め込まれていて、ある合図によってそれが発動し、それにより催眠状態になる可能性があるということです。
やっぱり私、催眠術でパブロフの犬みたいに条件付けされてたんじゃん!
催眠術はとけてるっていっても、いつでも催眠術スタンバイ状態って、なんかずっと催眠術の支配下に置かれてるみたい。
催眠術は万全なものではないですし、催眠術にかかっても放っておけばとけてしまうものです。
また通常は一晩寝ればとけてしまうといわれています。
だから、催眠術ショーなどでステージにあげられ、催眠術をかけられ、催眠術師が催眠術をとき忘れてしまったとしても(催眠術をかけてとかないというのはマナー違反です)、時間がたてばとけてしまいます。
人にもよりますが、その催眠暗示が現実にはありえないおかしなことであったり、かかった人の不利益につながるような暗示であればあるほど、比較的短い時間で自然ととけてしまうものです。
ましてや後催眠暗示の場合、催眠術師が、「催眠術はとけますが、こうした条件がそろった場合は、こんなことをしてしまいます。」というように、催眠術をといていますから、後催眠暗示をされていたとしても、催眠術からはさめている状態なのです。
テレビとかで、タレントに催眠術をかけて後催眠暗示をして、数日~1週間後ぐらいに、合図を送ると後催眠暗示が発動し、暗示されたとおりにしているタレントさんたちに対して、「すごいです。今までずっと催眠術にかかった状態だったんです。」という放送をしていますが、あれは間違いです。
ずっと催眠状態だったわけではなく、合図を送られたとき再び催眠状態になったのです。
よく催眠術ショーなどで、催眠術をかけて、被験者を催眠状態にしているとき、催眠暗示を与えていたりします。
「これから3つ数えると、もどってきますが、私が3つ手をたたくと、あなたは椅子から立ち上がってしまいます 3 2 1 ハイ!」
そして、被験者は、催眠術師に手を3回たたかれると、椅子から立ち上がってしまいます。
催眠術師は、「催眠術がとけます」とはっきり言わず、
「もどってきます」
「目がさめます」
と言ったりします。
これは被験者によって受け取り方が違うと思います。
私の場合は、「催眠術がとけます。」「催眠状態からさめます。」とはっきり言われればそうなりますが、「もどってきます」とか「目がさめます」という言葉だと、催眠状態のまま目がさめるとか、深い催眠状態からもどってきますが、まだ軽い催眠状態になっているままだと解釈します。
当然、自分がまだ催眠状態になっているままだという認識も自覚もあります。
でも人によっては、「もどってきます」とか「目がさめます」という言葉を、「催眠術がとける」と解釈する人もいると思います。
このへんでもその後の催眠術に対する反応性に違いがでてくる可能性はあります。
「3つ手をたたくと、椅子から立ち上がる」というのが、一旦催眠術からさめて、その後の後催眠暗示として発動しているのか、それとも催眠状態が持続していてその中での新たな催眠暗示になっているのかという違いがでてくるのかもしれません。
実際に、被験者がいったん催眠状態からさめて後催眠暗示として再び催眠状態になり催眠発動となっているのか、ずっと催眠状態のままでその中で催眠暗示に反応しているのか、このあたりの見分けはどうなっているのか、私は被験者側専門で、催眠術師ではないので、聞いてみたいのですが、従妹からは「わからない」と言われました。
やっぱり私、催眠術でパブロフの犬みたいに条件付けされてたんじゃん!
後催眠ってどのぐらいの期間、効力をもつものなんだろう。
人によって、暗示された内容によって、催眠術師の技術によってちがってくるみたいですよ。
催眠術はかかっても、放っておかれれば自然にとけていき、1時間もすればとけてきたり、一晩寝ればとけます。
でも、後催眠は、同じようにそれほど長く続かずに1晩寝ればとけるという人もいれば、うまくかければ1カ月、それ以上続くという人もいます。
1週間ぐらいという意見が多いようですが、個人差や相性、状況や内容によっても違うので一概には言えないのかもしれません。
ただ、自分にとって不利益な暗示であったり、あまりやりたくない暗示である場合は、反応しないケースが多く、少なくとも許容範囲(この程度までならやってもいい)というレベルの後催眠暗示ないようでないと、発動しにくいのだと思います。
また自分にとってウェルカムな暗示内容であれば、結構時間が開いていても後催眠暗示が発動しやすいとも言われています。
催眠術にかかりやすい人、特定の催眠術師に何回も催眠術をかけられている人というのは、『思い込みパブロフの犬現象』が起きています。
私などはこの典型だと思います。
催眠術にかかりやすい人は、催眠術ショーで催眠術師が登場してきただけで、軽い催眠状態に入ってしまう人もいます。
催眠術師と目があっただけで、催眠状態になってしまう人もいますし、催眠術師が近くに来ただけで催眠状態になってしまう人もいます。
「私は催眠術にかかりやすいから、ちゃんとした催眠術師がきたら確実にかかっちゃう」
「この催眠術師には何回も催眠術にかけられてるから、目を見ただけでかかっちゃう」
後催眠暗示が半年後でも発現したというのは、こういった要素があるのかもしれません。
つまり、一度催眠術にかけられ、その時に埋め込まれた後催眠暗示を潜在意識の中で記憶します。
それが別に自分が許容できる範囲であると判断され、記憶に残り、半年たって、その催眠術師と再会します。
その時に、自分はこの催眠術師の催眠術には必ずすぐにかかっちゃうと強く思い込んでいると、その催眠術師が何も言葉を発さないうちから催眠状態にはいってしまう可能性もあります。
そして、その状態で、後催眠暗示のキーワードを言われると、潜在意識に残って記憶されていた後催眠暗示がよみがえり、再び催眠発動となってしまうということが考えられます。
3月21日の催眠術の日に、催眠術をかけられ、その時に後催眠暗示をされました。
そして1週間後、後催眠暗示が発動するかの実験を行いました。
かけられていた後催眠暗示は、呼び止められ、私が返事をして、そのあとに、キーワードを言われると、催眠状態になり椅子から立ち上がり、そのままになってしまうというものでした。
結論をいうと、私にかけられていた後催眠暗示は、1週間後にみごとに発動しました。
条件的には後催眠が発動するには好条件たったのかもしれません。
pied piper of hamelin (パイドパイパー オブ ハーメルン)
ハーメルンの笛吹き男という童話のタイトルです。
従姉の娘は、『相棒』からヒントを得たといっていましたが、やっぱりw という感じです。
日常的に使われる言葉だと、それによって後催眠が発動してしまうかもしれないので、普段、日常的には使わない言葉を選んだのです。
そして、さらに念のため、部屋の中で呼びかけられ、私が返事をした後にこのキーワードを言われたときに発現するという条件付けをされていました。
後催眠暗示が発動し、立ったまま催眠状態になってしまった私は、その後、そのままさらなる催眠術を受けましたが、この後催眠暗示はしっかりと抜いてもらいました。
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