
催眠術ショーなどでよくみられる思い込みを利用した暗示としては、いろいろな方法がありますが、テレビなどでもよく見られるのが、練りわさびを抹茶アイスと思い込ませて口の中に入れるというものです。
なぜワサビを抹茶アイスに思い込ませるのかというと、思い込ませるものは、似たもののほうが、思い込ませやすくなります。
ワサビと抹茶アイスは、その味こそ全然違いますが、視覚的には似ていて、同じような色や感覚を持ったもののほうが、素直に思い込みやすいのです。
そういう点でいくと、練りわさびに関しては、抹茶アイスが似たものとしてよく使われます。
催眠術は、かかり具合やその人の持っている感性によっても、だいぶ変わってきます。
あくまでも、私の場合ということで、催眠術にかかっている時の感覚をご紹介したいと思います。
まずはしっかり催眠状態にされてから、その催眠状態のまま催眠暗示を入れられます。
ワサビが抹茶アイスになるというのは、味覚や嗅覚という感覚支配レベルの催眠状態なので、それほど深い催眠状態じゃなくても反応します。
さあ、これからあなたには抹茶アイスを食べてもらいます。
これで、催眠術をかけられ変性意識状態にされている私の脳は、この暗示を素直に受け入れ、暗示が注射のように効いてしまうのです。
そして催眠暗示を入れられると、催眠状態のまま起こされます。
起こされても、まだ催眠状態のままになっています。
開眼(目は開いている状態)で、周りの状況も見えています。そして今、自分が催眠術にかかって催眠状態にされていることもわかっています。
すごく眠いというわけではないですが、目がとろ~んとしちゃってる感じで少し頭がフワフワして気持ちいい感じです。
そして目の前に練りわさびのチューブが出てきます。
目に映っているのは、確かに練りわさびが映っています。
でも変性意識にされて強力な催眠暗示を入れられてしまっているので、
ああ、これから抹茶アイスを食べさせられるんだわ。そう、目の前にあるのは抹茶アイスね
というように、催眠中は完全に抹茶アイスだと思い込んでしまっています。
これぞ変性意識のなせる業なのでしょう。
変性意識にされ、正常な意識レベルが低下させられてしまっているので、言われたことに対して判断できなくなっているのです。
言われたことに対して、判断するのも考えるのも面倒くさくて、素直に催眠暗示通りにすることに心地よさを感じてしまうのです。
変性意識の状態で、巧みに催眠暗示を入れられているので、実際に目でみているのがチューブに入ったワサビでも、暗示通り、抹茶アイスだと強く思い込んでしまっています。
見ている人は、、
抹茶アイスがチューブの中に入ってるワケないだろ! そのぐらい気づけよ
と思うかもしれませんが、
目に映っているのは、確かに練りわさびが映っています。
でも変性意識にされて強力な催眠暗示を入れられてしまっているので、
珍しい抹茶アイス。チューブに入ってるのね。オシャレ・・・
チューブに「ワサビ」と書いてあって見えているんだけど、ワサビって認識できない
しかも色ややわらかさがちょうど抹茶アイスに似てるから、思い込みやすいということもあります。
全く異なったものではなく、似たもののほうが、思い込みやすいというのは、いろいろと得られる情報の中で、共通店が見いだせれば、その部分がどんどん大きくなって、やっぱり抹茶アイスだというようになっていくからなのでしょう。
そして大量にワサビを口の中に入れられるも、辛くないし、鼻にもツンとこない。
それどころか、まさに冷たい抹茶アイスの味がします。
うわ、冷たい抹茶アイス。甘くて渋くて美味い!
私は変性意識の中で入れられた催眠暗示で、何の疑いもなく、自分の口の中に入れられたのは、抹茶アイスだと思い込んでしまうのです。
そのため、冷たく甘く、ちょっと渋みもあって美味しいというようになります。
そして、いよいよ催眠状態から解放される時が
さあ、私が手をたたくとあなたの催眠状態は解けます。
ワン! ツー! スリー! (パチン!)
変性意識にされて催眠状態にあった私の脳は、手が叩かれた瞬間、顕在意識になり、通常の感覚になる。
今までちゃんとチューブとして見えていて、「ワサビ」という文字も見ていたけれど、抹茶アイスだと思い込んでしまっていたチューブ。
あっ、そのさっきまで見ていたそれ、練りワサビだったんだ。
そして口の中には辛味が広がり、そこから鼻に抜けていくワサビ独特のツーン ツンツツーンという感覚が私の嗅覚を支配します。
ほんと見事なまでに変わります。
うっ・・・
と思わず声に出てしまいますし、その強烈さあまり
ああ、辛いー 鼻もツンとすっるぅ~⤴
って叫びたくなるような気分にすらなります。
「いいよ」と言われたら、きっと叫びまくってるかもしれません。。。
催眠術から解放された瞬間のあの感覚の変わりようは、本当に見事というしかありません。
催眠術から解けて、ワサビの辛味が口の中に広がり、ツンとした刺激が鼻に抜けていく状態になったとき、催眠術師にもう一回催眠状態にしてもらえば、ワサビ地獄がおさまります。
しかし、また催眠術にかかりたくないという時は、コーラやマヨネーズがあります。
なぜワサビは辛くてツンとくるのか?
一応、私も理系女子として、また催眠術にかけられてワサビ地獄を味わった者として、なぜワサビを食べると、辛くて鼻に抜けるようなツンとした感じがあるのか科学的な解説をしてみようと思います。
ワサビが辛いのは、辛さのもとと言われている「シニグリン」という物質です。
このシニグリンは、それ自体では苦みはあるものの辛味はないのですが、ワサビはすりおろして使います。
ワサビをすりおろしたり細かく刻んだりすることにより細胞が壊れて、中に含まれるミロシナーゼという酵素が出てきます。この酵素がシニグリンと反応してアリルイソチオシアネートという辛味成分ができるのです。
アリルイソチオシアネートは辛み成分なので、辛みが口の中に広がるとともに、揮発性でもあるので、ワサビを食べると鼻にツンツーンと抜けて涙が出てくるのです。
このツーンとした感じがさらに味覚・嗅覚細胞を刺激します。
この辛味、鼻に抜けるツーンとしたきつい感覚を、再度催眠術にかけてもらわなくてもおさめる方法があります。
まずは、コーラはワサビによる辛味やツーンとした感覚を抑えることができます。
アルカリ性のワサビの辛味をコーラの酸性物質が中和するとともに、コーラの炭酸が辛み成分を舌に付着しないようにし、喉や鼻についた辛味成分も洗い流してくれるので、辛味や鼻に抜けるツーンとした感じがおさまります。
マヨラーにはうれしい話ですが、マヨネーズもワサビの辛味とツーンとした感じを抑えることができます。
マヨネーズには水中油滴型エマルジョンというワサビの辛味成分を中和する油成分が含まれていて、そのため辛味成分が鼻に伝わりにくくなることから、鼻にツーンとした感じを抑えることができます。
鼻にツーンときたら即座にマヨネーズを口全体に広がるように舐めればいいですし、かなりの量のワサビをいれても辛味をあまり感じなくなります。
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