催眠状態になると目の表情はどうなるのか

催眠状態になると目の表情はどうなるのか

催眠状態と脳波

 

催眠状態の目アニメの表現の前に、催眠状態のときの脳波ってどうなっているのかについて簡単にみていきましょう。

 

催眠状態では、δ(デルタ)波が左半球の前頭領域で優勢であり、θ(シータ)波が両半球の側頭領域で増加しているという研究知見があります。

 

一方で、脳波所見についても,催眠性睡眠では覚醍時の脳波がみられるに過ぎないと主張する人もいれば、睡眠と類似
の脳波がみられると主張する人もいるようです。

 

 

「あなたはだんだん睡くなっていって,すっかり眠ってしまう.しかし私の声だけは聞える」という暗示を与えて,催眠性睡眠に誘導された人は、これに伴い脳波ではα(アルファ)波が次第に滅少して、やがてθ(シータ)波が出現し始めるという研究報告があります。

 

ちなみに脳波は、ざっと以下のような分類になっています。
 γ(ガンマ)波 :30~70Hz 興奮したとき
 β(ベータ)波 :13~30Hz 通常起きている状態
 α(アルファ)波: 8~13Hz リラックスしている時(ゾーン)
 θ(シータ)波 : 4~ 8Hz 瞑想状態、眠いとき
 δ(デルタ)波 :  ~ 4Hz 眠っているとき

 

いずれにしろ、催眠状態は、催眠状態の深さや個人差もいろいろとあるようです。

 

通常は、催眠状態である変性意識状態は、いわゆる寝入りばなや、寝起き直前のぼーとした状態で、脳波はθ波やα波が現れている状態だと言われています。
その状態では、潜在意識と顕在意識のクリティカルファクターと呼ばれる判断のフィルターが緩み、抑圧された記憶にアクセスしやすくなります。

 

催眠術にかかっちゃってる人の目

テレビなどで「誰がガチで催眠術にかかっているでしょうか?」ということで、チームにわかれて、1チーム5~6人のうち、一人だけ催眠術にかけられていて、他の人は、催眠術にかかったフリをするというものがあります。

 

そして、相手側のチームは、催眠術にかかったフリ演技を見破り、本当にガチで催眠術にかけられてる人を当てるというようなものです。


演技力がある俳優さんだとなかなか見破れないものですが、プロの催眠術師だと、目をじっくりとしばらく観察することで、見破ることができる可能性が高いと言われています。

 

催眠状態になると、その変化は顔の表情筋や目の周りの筋肉などにもでてきます。

 

トランス凝視(trance stare)

催眠状態の目の表情は、海外の論文でも研究されていて、トランス凝視(trance stare)という状態になるとされています。
トランス凝視(trance stare)の状態の特徴として、次のような表現がされています。

 

a glazed look in the eyes
glazedには、目がどんよりとして、とろんとしたという意味があり、「とろんとした目」というような感じの意味になります。

 

また、次のような表現をされたりもします。
staring eyes and almost petrified stance
見つめる目とほとんど石化してるような状態

 

催眠術にかかっちゃっている人をみると、目がとろんとしちゃっていたり、視点が定まらないような感じだったりしますが、まさにそういった表情を表しています。

 

催眠誘導凝視 (HIS:The Hypnotically Induced Stare)

海外の論文では、催眠状態の人の目について、『催眠誘導凝視 (HIS)』という言葉が使われたりもしています。
催眠状態に誘導された人の目をみると、催眠誘導凝視 (HIS:The Hypnotically Induced Stare)という状態になり、まばたきの頻度が著しく減少し、瞳孔の大きさはわずかに小さくなり、サッケード(saccade)と言われる眼球運動が抑制されてきます。

 

サッケード(saccade)とは、私達が注意を払って見ているものの位置が変わることで起こる急速な眼球運動で、通常、私達は1秒間に3~4回のサッケードが起きていて、とびとびの眼球運動とも言われています。

 

催眠状態になると、このサッケードの振幅や速度は抑制されます。

 

催眠状態の眼球運動において、固視の維持とサッケードの抑制が起こるのは、前帯状皮質(ぜんたいじょうひしつ:ACC)の抑制や、背側前帯状皮質(はいそくぜんたいじょうひしつ:DLFPC)と脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)の繋がりが減少と深く関与しているものと考えられます。

 

催眠状態の眼球運動において、固視の維持とサッケードの抑制が起こるのは、前帯状皮質(ぜんたいじょうひしつ:ACC)の抑制や、背側前帯状皮質(はいそくぜんたいじょうひしつ:DLFPC)と脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)の繋がりが減少と深く関与しているものと考えられます。

催眠状態になると、前帯状皮質(ACC)の活動が抑制されることにより、自分で情報や命令を判断し、意志決定し、動機付けをもって自主的に動く能力が抑えられ、発動性が低下し、自分から進んで動くというようなことが弱くなったり、意欲が低下し、何か動くのが面倒くさくなったりします。
催眠術ショーのステージなどで、催眠術師が暗示をかけている人以外で、催眠術をかけられ椅子に座らされている人が、眠そうな顔をしてボーっとして素直に座って待っているのもうなずけますね。

 

また、催眠暗示されたことが精査・判断されることなく、そのまま運動野に伝わりますので、催眠暗示されるままに体が動いてしまうのですが、眼球運動も抑制されるために、サッケードの振幅や速度も抑制されるのです。

 

さらに、サッケードに関連している脳の部位として、眼球運動野としての前頭眼窩野がありますが、この前頭眼窩野も前帯状皮質(ACC)は、相互に連絡しあっていますので、前帯状皮質(ACC)が抑制されることで、サッケードの振幅や速度の抑制につながると考えられます。

 

DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)は、まどろんでいて、脳がぼんやりとしているときに活性化する神経回路ですが、催眠状態で、DMNと背側前帯状皮質のネットワークが抑制されると、収集された情報を適切に取捨選択して脳の司令塔に伝え、それを反映させるという能力が抑制されてしまうことになります。

 

この催眠状態でのサッケードの数やスピード、振幅幅などが減少を、催眠術にかかったフリをしてやろうとしても反射的に反応してしまったりして、なかなか真似はできないようです。

 

従って、催眠状態の人の目を見ていると、サッケードの数やスピード、振幅幅などが減少しているので、手慣れた人はそこで見抜けるかもしれません。
ただ、催眠術にかかった全ての人に同じような反応が起こるわけではないので、難しいところかもしれません。

 

催眠術にかかっている人が眠そうな半目

催眠術にかかると、まぶたが重くなってきて、なんかまぶたの上にとろけるチーズを乗せられているような感覚で、瞼が重くて開けづらく、眠くてパッチリと目を開けているのも面倒で、自然と半目状態になってしまったりするものです。

 

半目は、催眠術にかかったような表情ですが、半目をするだけなら、催眠術にかかったフリでも簡単にできますので、半目というだけで、催眠術にガチでかかっているのか、催眠術にかかったフリをしているのかを見分けることは難しいかもしれません。

私も催眠状態になると、半目状態、そこまでいかなくてもいつもよりは少し瞼が重くて下がっているような感じになったりしますが、催眠状態になると、なぜ瞼が重くなって下がってきたりするのでしょうか。

 

もちろん、催眠暗示で「瞼が重くなぁ~るぅ~」と催眠暗示をかけられているからというのもあるでしょうし、催眠状態で大脳皮質の働きが抑制され、脳波もα波からθ波やδ波になってきてるので、眠くなり、それにより瞼も下がってくるということだと思います。

 

催眠状態で瞼が重くなり下がってきて半目になる理由の一つとして、眼筋の働きがあります。
瞼は、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)腱膜(けんまく)によって瞼板(けんばん)を持ち上げることで開きます。

 

さらに補助的に、交感神経の緊張によって収縮したミュラー筋によって、瞼板が持ち上がります。

 

上眼瞼挙筋には、白い速筋線維と赤い遅筋線維があり、速筋線維は意識して縮めることができ、これによりミュラー筋を引っ張ると、機械受容器が引っ張られ、遅筋線維も無意識に反射的に縮めるので、瞼は開き続けた状態でいられます。

 

催眠状態では、この上眼瞼挙筋の速筋線維に加えて遅筋線維も抑制されて弛緩してしまっているので、瞳を開き続けた状態でいるのが難しくなり、自然と瞼がだんだんと下がってきて半目状態になってしまうのではないかと考えられます。

 

催眠状態によりリラックス状態となり副交感神経優位となり、脳波もα波からθ波・δ波が出てくると、瞼を引き上げている上眼瞼挙筋やミュラー筋が緩んできて、自然と瞼板も下がってきてしまい半目にようになってしまうのです。

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