
思い込みが激しい人は、催眠術にかかりやすいといわれます。
私もよく従姉から
「あなたは思い込みが激しいから」
とよく言われますが、実際のところどうなのでしょうか。
思い込みが激しい人は、人の言うことに流されたり、こうと思ったらそれを絶対と考えてしまったりする傾向にあります。
催眠術師が
「あなたはこうです!」
「あなたは、こうなります!」
と暗示をいれると、
それを素直に、
本当にそうなるんだ・・・
本当にそうなるんだと思い込んでしまうことで、催眠術にかかりやすいのです。
言い方を変えれば、催眠術自体、人の思い込みを利用したものです。
思い込みとは、「それが当然と思ってしまう」ということです。
催眠術をかけられて、催眠術師に変な命令をされても、催眠術にかけられた人はそれを平然と公衆の前でもやってしまったりします。
わかりやすい例で言うと、
レモンや梅干しがとても甘くなる
という暗示をされると、
催眠術にかかっている人は、レモンや梅干しを
「甘くて美味しい」
といいながら食べます。
そして、催眠術が解かれた瞬間、顔をゆがめて酸っぱそうな顔をしながら、
「酸っぱい・・・ 何これ・・・」
などと言っています。
これも一種の思い込みで、催眠術にかかっている間、レモンは甘いもの、梅干しは甘いものと思い込んでしまっているのです。
思い込みとは誰もが経験したことのあることで、人間が持っている仕組みなのですが、催眠術はコレを利用する技術です。
比較的深い催眠状態になると、自分を他人だと思い込んでしまったりもします。
催眠術師の暗示の仕方によっては、年齢退行して幼児になってしまったり、犬や猫などの動物になってしまったり、首を振る扇風機といったように物にまでなりきってしまいます。
私も深い催眠状態になったりしてるのでわかるのですが、この状態のときは、本当に自分のことを幼児だと思い込んでいたり、犬だと思い込んでいたりするのです。
催眠術のかかりが浅いときは、自分は人間だという意識があるにもかかわらず、身体が勝手に四つん這いになって「ワン! ワン!」と言ってしまったりしますが、深くかかっているときは、もう完全に自分は犬であると思い込んでしまっています。
犬ということに全くの疑問ももっていません。
幼児や犬、扇風機にもなってしまうくらいですから、
「あなたは有名なストリッパーダンサーです。さあ、気持ちよーく、貴女の素敵なダンスで、みんなを喜ばせてあげましょう。貴女は今、羨望と尊敬のまなざしをもって注目されています。」
などと気分的にも気持ちよくなる暗示をされれば、人前であろうとも、イチコロで、思い込みの術にかかり、セクシーな表情をして身体をくねらせて妖艶な踊りを踊ってしまうのです。
普段なら、はずかしくてそんなことできませんが、深い催眠状態にされて完全に催眠術にかかっていると、そんな恥ずかしいことでも、
「これは当然のこと! だって私は世界トップのストリッパーダンサーなんだから!」
「どう、みんな私の踊りに魅了されるのよ」
というように、自分はストリッパーダンサーだと激しく思い込んでしまうのです。
少なくとも、私は催眠術をかけらえて、完全に自分はストリッパーダンサーだと思い込まされたことがあります。もちろん他人からみたら妖艶かどうかはわかりませんが、自分では妖艶な踊りを踊っていたつもりでしたし、その時は、それが当たり前だと思い込んで踊っていました。
恥ずかしいとかそんなわけもありません。本当に完璧に思い込んでいるのですから。
催眠術が解かれるまでは。。。
まさに、催眠術ショーなどは、かかっている人の思い込みの力を利用してパフォーマンスが行われたりします。
私が催眠術にかかった経験から、普通ではとても恥ずかしくて人前なんかではしないストリップダンスをしてしまったのは、催眠暗示により自分をまさに世界トップのストリッパーダンサーで、それが自分の当然の仕事だと思い込まされてしまったからです。
はずかしいという思いもなく、当然のように踊ったのです。
これを別の使い方にすれば、引っ込み思案の人、人前に出るのが苦手な人が、人前に出ても緊張したり物おじしないようにすることができます。
もちろん、こうした暗示を繰り返すことによって、その効果は一時的なものから、性格の改善にまでつながっていきます。
催眠術を使って、思い込みの力を利用して、魔法の言葉を暗示して性格を改善したりしていく場合、重要なのが暗示する魔法の言葉です。
この魔法の言葉のかけ方で、催眠術の効果が違ってくるのです。
例えば、どうにかしてタバコを止めたい、禁煙したいという人に対して、
「あなたは、タバコが嫌いになぁ~るぅ~」
と催眠暗示したとします。
でも、これは、これから嫌いになるということなので、現時点ではタバコが好きであるということにつながります。
タバコがまずくなるという催眠暗示でも、確かにまずくはなるかもしれません。
しかし、もっと良い暗示は、「私は禁煙なんてできないと思っていた。」と、すでに禁煙はできているんだという過去完了形の暗示が良いのです。
「あなたは、タバコが嫌いになぁ~るぅ~」
だと、
ああ、ずっと禁煙したいと思っているんだよな・・
・というようになりますが、
「私は禁煙なんてできないと思っていた。」
だと、
ああ、そういえば禁煙できているんだよな。禁煙できたんだ
と思い込みます。
この思い込みの力を利用すると、より禁煙をできる可能性があがってくるのです。
とにかく、ストリッパーダンサーではないですが、「自分は〇〇〇である!」という、既になってしまっているという過去完了形の催眠暗示は、人の思い込み状態を助長し、より暗示効果を高めることができるのです。
思い込みが激しい人は催眠術にかかりやすい
催眠術は思い込みの力が利用される
ということですが、催眠術にかかっている人が、催眠術師によっていろいろなことを思い込まされると、その思い込みは強力です。
何しろ、催眠術にかかり、巧みな暗示で思い込まされると
これが正常なこと
これが当たり前
と思い込んでしまっているのです。
たとえ、変なこと、常識から逸することを思い込まされていても、その違和感にすら気づけないのです。
例えば、催眠術をかけられると、こんなことまで思い込まされてやってしまうんだという例をご紹介します。
フェイスクリームを顔に塗るというのは、常識的なことですよね。
でも、マヨネーズは顔に塗るものではありません。
SMとかではそういうプレイもあるのかもしれまえんが、普通の人が日常ですることではありません。
そもそも、顔がベタベタしたり、鼻にツンときたりで、普通はマヨネーズを自分の顔に塗るなんていうことはしたくありません。
普通、催眠術はしたくないことはさせられないと言われています。
しかし催眠術で思い込みが激しい状態にされ、異常なことも完全に正常だと思い込まされていると、変なことをさせらえても、それが当然だと強く思い込んでしまうのです。
つまり、上手に催眠暗示をかけられ、思い込みの激しさを増幅させられ、常識から逸脱していることでもそれが当たり前のことだという思い込みを刷り込まれてしまうと、やりたくないことでも、
やることが当然
やることが私の仕事
というようになり、いやなことをさせられていても、抵抗するどころか、自ら進んでやってしまうのです。
マヨネーズを顔に塗りなさい!
と催眠暗示をしても、それが嫌なことであれば、反応が悪くなります。
よりしたくないことであればあるほど、催眠暗示に反応しなくなる率が増えてきます。
しかし、マヨネーズを新作のフェイスクリームだと思い込ませてしまえば、平気で、むしろ積極的に自ら自分の顔にマヨネーズを塗るようになってしまうのです。
もちろん催眠術かけられてる本人は、マヨネーズを塗っているのではなく、新作のフェイスクリームを塗っていると思い込んでいるわけですが。。。
マヨネーズを顔に塗れば、ベトベト変な感触がしたり、鼻がツンツンとにおったりします。
もちろん、催眠術かけられていても、ベトベトした感じはしていますし、鼻にもツンツンときています。
でも、かなりおかしくても、
今自分が顔に塗っているのはフェイスクリームだ
と思い込んでいます。
マヨネーズを自分の顔に塗りまくるというようなことは、普通の催眠術師はあまりしないと思います。
特に、女性にこんなことをすると、化粧がくずれて台無しになりますし、お笑い芸人ならともかく、普通の一般人なら大クレーム問題になりかねません。
よくテレビなどの催眠術ショーでやられているのが、ワサビを抹茶アイスだと思い込ませて食べさせるというのがありますが、あれも典型的な思い込み催眠なのでしょう。
ワサビ=抹茶アイスとなることで、ワサビのツーンとして辛い感覚が、冷たくて甘いという感覚になり、ワサビを大量に口の中に入れらえても、冷たくて甘くて美味いといいながら口をもぐもぐさせています。
そこで催眠術師が催眠をとると、鼻にツーンときて悶絶します。
思い込みによる催眠術は、人によって反応が違ったりします。
それは、人によって思い込み方が違うからです。
当然、催眠術では、その人が思い込んでいるように反応します。
私は、マヨネーズを新作のフェイスクリームだと思い込まされて、顔にマヨネーズを塗ったのですが、ワサビが抹茶アイスになるという催眠暗示の例からすると、ワサビが冷たくて甘くなったのだから、マヨネーズ塗っていても、フェイスクリームのような感覚だったのではと推測することができます。
ところが、私の場合は、実際には、マヨネーズと同じように結構ベトベトと感触が気持ち悪くても、鼻にツンツンきまくっていました。
つまり、触感や嗅覚などは、そのままマヨネーズと同じように感じていたようです。
ても、どんなにベトベトして気持ち悪くても、鼻にツンツンきまくっていても
顔にフェイスクリームを塗るのは当然
新作だから、今までにはない感じだけど、このほうが効果があるのね
といった具合に、催眠暗示されたことを全く疑うことができなくなってしまっていて、情けないくらい素直状態になっているのです。
顔にマヨネーズを塗るなどという、第三者からみると信じられないようなこと、馬鹿らしくて滑稽で格好悪いことも、当たり前のようにやってしまうのです。
そして、催眠術を解かれたとき、
顔にフェイスクリームを塗るのは当然
自分が進んで顔に塗っていたのはフェイスクリームなんかじゃなくてマヨネーズだったんだ
と気づくのです。
そして、自分が催眠術によって常識では考えられないようなことをさせられていたことがわかるのです。
フェイスクリームならば、ワサビが抹茶味で冷たくなるのと同様に、少なくてもマヨネーズの触感や臭いはないだろうはずなのに、なぜマヨネーズと同じような触感や臭いを感じてしまったのか。
それは、『新作の』フェイスクリームという思い込み暗示をされたときの『新作の』という言葉でした。
『新作の』フェイスクリームだから、どんなもんなんだろう。今までにないような感じなんだろうな
ということで、よく使うフェイスクリームの感触や臭いといった情報による先入観がなくなり、『新作の』フェイスクリームに関する情報に関してはまっさらの状態です。
だから純粋にありのままの『新作の』フェイスクリームを感じるしかなかったのかもしれません。
ところが、実際には正真正銘のマヨネーズなわけですから、そのまま、マヨネーズを顔に塗った状態と同じような触感や臭いをもろに感じてしまったのです。
そして実際に手の平に置かれたのが、マヨネーズの容器からでてきたマヨネーズ。
それを目で見ています。
そして、フェイスクリームの割にはベトベトとした気持ち悪い触感と、鼻にツンツンきまくる臭い、マヨネーズみたいだと感じながらも、催眠が解けるまでフェイスクリームなんだから顔に塗りまくって当たり前だと思い込んでいた私。
催眠術のすごさと、思い込みの威力というものを改めて感じました。
もちろん、催眠暗示を工夫して思い込ませることで、被験者(催眠術にかかっている人)にあまり乗り気じゃないことをさせることはできますが、危険がおよぶことや、どうしてもやりたくないことは、潜在意識が拒否反応をしめすので、させることは難しいでしょう。
普通の人は、催眠術で「裸になりなさい」とストレートに言っても、まずは脱ぎませんが、露出狂の人だと、その部分許容範囲内なので、ストレートに「裸になりなさい」といっても、すんなりと脱いで裸になってしまったりするのと同じなのでしょう。
(ちなみに、従姉に実験されたとき、私はこの暗示には拒否反応が出て、裸にはなりませんでしたw)
私の場合、マヨネーズを自らの顔に塗りまくるという行為は許容範囲だったのか?というと、実際にやってしまっているので、許容範囲なのでしょう。
たしかに自分の顔に自ら進んでマヨネーズを塗るなんてことはやりたくありませんし、「お金あげるからやって!」と言われても、たぶんまずは断りますw (もらえる金額にもよるかなwww)
でもうまく催眠誘導されると、フェイスクリームと思い込まされているとはいえ、マヨネーズを自らの顔に塗ってしまうのです。
マヨネーズを自らの顔に塗りまくるというのは、確かにいやでしたくないことなんですが、自分の身に危険がおよぶというほどでもないですし、やりたくないと言っても、所詮、多額のお金をもらえればやるかもしれないという程度のレベルだったので、催眠術かかったとき、潜在意識がこのくらいまではやってもまあいいか・・・という許容範囲として判断したのだと思います。
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