三者三様の催眠状態での表情解説とセーラームーン

通常、腕が伸ばしたまま曲がらないとか、椅子から立てないといった運動支配に関係する反応は比較的浅い催眠状態で起こってきますが、このレベルの浅い状態では、すでに目がとろんとした感覚や頭がボーっとした感じで寝起きみたいな感覚が少しはありますが、普通は意識ははっきりしています。

もう少し催眠状態が進むと、レモンを甘く感じたり、布団がふっとんだ！みたいなどうしようもない駄洒落がおかしくておかしくてたまらなくなり笑い転げてしまうといった感覚・感情支配に関する反応が起きてきますが、普通はこのレベルでも目がとろんとし頭はボーっとしていますが、意識ははっきりしています。

さらに繰り返し催眠状態にされたり、深い深い催眠状態まで誘導され、記憶支配に関する反応が起きてくる段階、つまり「あなたは有名ダンサーです」と催眠暗示をされると、自分のことを本当に有名ダンサーだと思って、それほど踊れなくても得意げに踊りだしてしまいます。この時は変性意識にさせられていて、自分は有名ダンサーと思い込まされ、脳の意識が上書きされてしまっていますが、ダンスしていること、有名ダンサーになったことは、覚えていて意識もあります。
しかし、かなり深くかかると、そのへんのことすら曖昧な記憶になっていくこともあります。

もちろん催眠術にかかっても、催眠状態の深さの変化は多少人によって違ってきます。
だいたいは、運動支配　⇒　感覚・感情支配　⇒　記憶支配と進んでいくのですが、多少は反応が前後したりします。

例えば、昔テレビとかステージで催眠術ショーなどをみて、催眠術にかけられていた人のことがすごく印象に残っていたとします。
その人が半目ですごく眠そうな顔をしていたら、

と思うかもしれません。そういう人が催眠術にかけられると、意識していようが意識していまいが、自分も同じように半目で眠そうな顔になったりします。

同じ催眠術ショーで催眠術にかけられていても、目はパッチリ開いていている人もいます。なんとなくボーっとした面持ちで、目はぱっちり明いているものの無表情のお人形さんみたいになっている人もみかけることがあるでしょう。これをみて

というようなイメージを催眠術に対して持った人が催眠術にかかると、やはり無表情になるというようなイメージがあることから実際に同じようになるということも考えられます。

もちろん、催眠暗示で、

と言えば、眠そうな顔で半目以上開かないような感じになるでしょうし、

と催眠暗示されれば、魂を吸い取られたような無表情な顔になるでしょう。また、

みたいな催眠暗示を受けると、それこそ洗脳された悪堕ちしたヒロインみたいに目がイッちゃってるような感じの表情になることもあるでしょう。

そして、催眠術にかかると一般的にはそんな感じになるというイメージがあれば、眠そうな顔になる人もいるでしょうし、無表情な感じになる人もいるでしょうし、悪堕ちしたヒロインみたいな顔の表情になる人もいます。