内 容

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催眠感受性・被暗示性・被催眠性

私はよく周りから催眠術にかかりやすいといわれるのですが、催眠感受性が高いのか、被暗示性が高いのか、被催眠性が高いのか、その違いについて少し調べた内容をご紹介します。

 

催眠術の科学として、理論や知識としてもいろいろと知りたいという理系女子の血が騒いだことから、いろいろと調べてみました。

インナーマッスル

 

被催眠性(hypnotizability

『被催眠性(hypnotizability)』という言葉がもあります。

 

文字通り考えると、催眠を被ってしまう性格、つまり催眠術にかかってしまう性格ということになりますが、似たような言葉に、『被暗示性』という言葉もあり、一体どう違うの?と思う人も多いのではないかと思います。

 

催眠術は暗示によってかけることを考えると、なおさら『被暗示性』『被催眠性』ってどう違うの?と疑問がわいてくるのは当然のことだと思います。

 

『被催眠性』、催眠誘導および深化の暗示に対して最終的に到達しうる能力となっています。
つまりどれだけ深くかかり、どっぷり催眠状態になるかどうかということになります。

 

催眠術にかかってしまうまでのスピードではなく、どれだけ深い催眠状態になってしまうかが『被催眠性』と言えます。

催眠術ショーなどで催眠術師が10人に催眠術をかけたとします。

 

10人全員かかったとしても、その10人は人によってかかり具合が違うわけです。

 

瞼が開かなくなったり椅子から立てなくなる程度の浅い催眠状態までしかならなかった人、感覚や感情が支配されて笑い転げたり嫌いなものをバリバリ食べだす人、自分を猿だと思い込みキーキーステージを走り回るくらい深い催眠状態になってしまう人、同じように催眠術をかけても浅くまでしかかからなかった人と、深くかかってしまった人がでてきます。

 

自分を猿だと思い込み、猿のようにステージを走り回ってしまうような人は、催眠術でそのレベルまで到達する能力を持っているということになるので、『被催眠性』が高い人ということになります。

被暗示性(suggestibility)

似たような言葉に、『被暗示性(suggestibility)』がありますが、これは、催眠暗示に対しての影響の受けやすさということになるので、『催眠感受性』とほぼ同意で用いられたりもします。

 

強いて違いを言うのであれば、催眠感受性は、催眠状態に入りやすい性格というニュアンスで、その人のもつ性格特性と言えます。つまり催眠術にかかりやすい性格特性を持っている人は、催眠感受性が高いと言えます。

 

一方、被暗示性は、暗示にかかりやすい性質になります。したがって被暗示性は、「催眠術のかかりやすさ」と考えてもいいのかもしれません。

 

ある研究によると、催眠感受性と被暗示性は非常に強い相関性があるとしていますが、意味するところを考えたら、当然といえば当然なのかもしれませんね。

 

う~ん、なんか似たような言葉で説明を聞いても紛らわしくてという方が多いかと思います。

『被暗示性』は、催眠暗示をうけて、催眠術にかかってしまう「催眠術のかかりやすさ」を表すことになります。

 

あまり腕が良くない催眠術師が10人の人に催眠暗示によって催眠術をかけたという例で考えてみます。

 

催眠術にかけられた人たちは、同じ場所と時間、同じ催眠術師によって催眠暗示を受けたわけで、要するに条件は同じということになります。

 

にもかかわらす、8人は催眠術にかからず、2人がかかってしまったというのであれば、催眠術にかかってしまった2人は、『被暗示性』が高い人と言えるのでしょう。

 

もちろん、催眠術師との人間関係の深さなど全く条件が同じとは言えない部分もあり、一概にはそう言えない部分もあるかもしれませんが、まあザックリ考えるとこんなところなのでしょう。

 

被暗示性チェック:振り子でわかる被暗示性

催眠術にかかりやすいかどうかは、紐の先に5円玉やアクセサリーをぶらさげた振り子を使ってチェックする方法が有名です。
紐の先に5円玉やアクセサリーをぶら下げた振り子を手に持ち、目の高さまで持ち上げ、紐の先についた5円玉やアクセサリーを見つめる方法です。
インナーマッスル

催眠術師が、

 

 

さあ、その振り子の先端をじっと見つめてください。
じっと見つめていると、その振り子はだんだんと横に揺れてきますよ。
そう、振り子が横に揺れているところをイメージしてみましょう。


 

 

これで、紐の先に5円玉やアクセサリーをぶら下げた振り子が、素直に横に揺れ始めてくると、被暗示性が高いということになるので、催眠術にかかりやすいといえます。

 

催眠術師によっては、「被暗示性が高い」ということは、「催眠術にかかりやすい」ということですので、被暗示性のチェックだけにとどまらず、そのまま暗示を続けて催眠状態にしてしまうこともあります。

催眠感受性(hypnotic susceptibility)

催眠術にかかりやすい場合、『催眠感受性(hypnotic susceptibility)』が高いと言ったりします。
『被催眠性』と『被暗示性』の違いだけでもややっこしいのに、なおさら頭が混乱してきそうです。

 

『感受性』とは何か?ということで辞書を調べてみると
外界の刺激や印象を感じ取ることができる働き。

 

環境内の事象の変化を刺激として感受し、それに対する影響の受けやすさが感受性になります。
つまり、『催眠感受性』というと、催眠術に対してその暗示(suggestion)を感受し、それによって影響を受けやすい性格になります。

 

つまり、『催眠感受性』は、催眠術に対して催眠暗示を受け入れて反応してしまいやすい性格、催眠術にかかりやすい傾向の性格をもった人ということになります。

例えば、イメージ力がある人や、集中力がある人、素直な人、思い込みが激しい人などは、そうでない人と比べると催眠術にかかりやすい傾向があります。
こうした性格がある場合、『催眠感受性』が高い人と言えるでしょう。

 

実際に催眠術のかかりやすさそのものではありませんが、催眠術にかかりやすい傾向をもった性格をしているのであれば、やはり催眠術にかかりやすいと考えられ、実際に催眠術をかければ、『被催眠性』や『被暗示性』が高い場合が多いでしょう。

 

催眠感受性は簡単にチェックできる

被暗示性は催眠のかかりやすさ、被催眠性はどのくらいのレベルまで催眠にかかるのかということで、実際に催眠術をかけてみるまではわからないのです。

 

前述したとおり、被暗示性のチェックは、催眠暗示に対して影響を受けやすいかどうかなので、5円玉振り子でのチェックのように、実際に催眠暗示をかけてみないとわからないため、時間がかかったりもします。

 

ところが、催眠感受性のチェックは、催眠術にかかりやすい性格特性なのかをみるだけなので、もっと簡単にチェックすることができるのです。

 

催眠感受性はペンライトを使えばすぐにわかる

催眠感受性をチェックする簡単な方法として、催眠感受性をテストする人の目の前にペンライトを出して、

 

 

さあ、このペンライトを目で追ってください。


 

といって、ペンライトを催眠感受性をテストする人の目の前で、左右にゆっくりと移動させるのです。

 

<催眠感受性が低い人>
ペンライトを左右に動かすと、目ではなく顔を動かしてしまう人、目も動くけど顔も動いてしまう人は、催眠感受性が低いと言えます。

 

<催眠感受性が高い人>
ペンライトを左右に動かすと、顔を動かさず、素直に目だけで左右に動かされたペンライトの光を追う人は、催眠感受性が高いと言えます。

顔を動かさないで目で追うということをきちんと理解し、素直に実行する人は、理解力があり、素直で、集中力もあるので催眠術にかかりやすい性格特性があると言えるのです。
また、ペンライトの光を目で追っているとき、集中して素直に光を追っている人ほど、催眠感受性が高いと言えます。

 

インナーマッスル
顔を動かさずにきちんとペンライトを目が追っている人は、催眠術師の言っていることを理解し、集中力があり、素直な人は、催眠感受性が高く、したがって催眠術にかかりやすいと言えます。

 

ペンライトがなくても指1本でわかってしまう催眠感受性

もう一つ、催眠感受性をチェックする簡単な方法として、催眠感受性をテストする人を座らせ、その人の頭の上を人差し指で触ります。

 

さあ、私が指で触った部分(自分自身の頭のてっぺん)を見てください。実際には見えませんが、一生懸命見ようとしてください。


 

といって、催眠感受性をテストする人の目を観察します。

 

<催眠感受性が低い人>
あまり目が動かず、黒目の下の白目の部分があまり大きくならない人は、催眠感受性は低いと言えます。

 

<催眠感受性が高い人>
黒目の下の白目の部分が大きくなり、頭のてっぺんに向けて視線が大きく移動していればしているほど、催眠感受性が高いといえます。

 

催眠感受性

 

これも、実際には見えない頭のてっぺん部分を想像してみようとするということで、見えないものを想像する創造力、言っていることに対して素直に反応する素直さ、一生懸命見つめようとする集中力など、催眠術にかかりやすい性格特性がチェックされます。

 

まとめ

う~ん、なんか似たような言葉で説明を聞いても紛らわしくてという方が多いかと思います。
ざっくり言ってしまうと、次のようになるかと思います。

 

『被暗示性』は、催眠暗示をうけて、催眠術にかかってしまう「催眠術のかかりやすさ」を表すことになります。
『被催眠性』は、催眠術をかけられ、どれだけ深いレベルまで催眠状態に入れるかという「催眠深度レベル」のような感じになります。
『催眠感受性』は、「催眠術にかかりやすい性格特性」ということになります。

 

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